会長の時間(令和3年10月7日)

日付 令和3年10月7日
会長 瀬口 清文

最近の明るい話題といえば、ノーベル賞でしょうか。10月5日(火)に、ノーベル物理学賞の発表があり、米プリンストン大上席研究員の真鍋淑郎先生が受賞しました。真鍋先生は90歳、気候変動予測の研究一筋60年の成果だそうです。それにしても、好きな研究とはいえ60年という年月の長さには驚きです。

その原動力は好奇心だそうです。真鍋先生は、最近厳しい環境におかれているといわれる若手研究者にも「自分が好奇心を持つような研究をやることが大切だ。」とエールを送っています。また真鍋先生は、愛媛県四国中央市出身ということでなおさら親近感がわきます。

ちなみにノーベル賞は、ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年から始まった世界的な賞です。物理学、化学、生理学・医学、文学、平和および経済学の「5分野+1分野」で顕著な功績を残した人物に贈られます。その賞金は、1,000万スウェーデン・クローナ(約1億2,700万円)だそうです。真鍋先生には、その4分の1が贈られます。ちなみにこの賞金には、所得税はかからないそうです。

私の学生時代、母校九州歯科大学の生化学講座の教授は、「あの人はノーベル賞候補だ。」と、学内では、もっぱらの噂でした。ノーベル賞を受賞することは、ありませんでしたが、その講座の実習は、とても緻密で厳しく、地道なものでした。その実習で、自分は基礎研究には向いていないと思い知らされ、現在に至ります。そんな研究を、60年も続けてこられた真鍋先生には尊敬しかありません。

基礎研究とは言いませんが、好奇心を持って何かを一筋に没頭する。そんな一面を持つ、人になりたいと思っています。