扇子

日付 令和2年6月4日
会長 佐藤 佳郁

扇子の風は強いものではありませんが、顔のあたりをあおぐだけで、なんだか涼しげな気分になるから不思議です。真夏の外出には、ぜひ、バッグに1つ扇子をしのばせておきたいものです。

扇子は広げると「八の字」のような形になるため、「末広がり」に通じ「縁起がよいもの」として重宝されてきました。扇子そのものも「末広」と呼び、儀式のときの持ち物としても使われてきました。お祝いごとの贈り物にも、扇子は、よく使われています。

うちわは中国から渡ってきたものですが、折り畳みのできる扇子は日本で発明されたものと言われています。生産地としては京都と東京(江戸)が有名で、京扇子と江戸扇子に大別されます。何本もの細い骨が繊細で雅な印象の京扇子は、30以上の工程を熟練した職人が分担して作ります。1本を仕上げるのに15人もの人の手がかかっているのだそう。骨が少なく、シンプルで粋な江戸扇子は、骨を作るところから仕上げまで1人の職人が作ります。

扇子は向かって右側に開くようにできています。扇子を開くときは、紙に手を触れずに、親指で斜めにずらしてていねいに開くようにしましょう。