人とお酒の関係を豊かに~お酒を識る、楽しむ~

日付 2020/02/06
卓話者 三和酒類(株)取締役 和田 正太郎 様

【はじめに】

お酒はその嗜好性に加え、コミュニケーションの円滑化やストレスの解消などいくつもの良い面があります。また、各地域の歴史や文化を語るうえで、お酒は切っても切れない存在です。そんなお酒の魅力をもっと知ってもらうために、いろんな視点でお酒を語っていきます。

 

【お酒とは、お酒の造り方】

お酒とは日本の酒税法で「アルコール分1度以上の飲料に適するもの」と定義されています。世界には多種多様なお酒がありますが、大きく分けると醸造酒(日本酒やワイン、ビールなど)、蒸留酒(焼酎やウィスキーなど)、混成酒(梅酒やリキュールなど)の3種類に分類されます。

お酒は酵母が糖をアルコール発酵することで造られます。穀物原料はデンプンを糖に変える糖化という工程が必要であり、西洋では麦芽、東洋では麹を使って糖化を行う文化が形成されました。ワイン等果実のお酒は果実に糖が含まれていますので、糖化の工程はいりません。

 

【お酒の生理学】

体内に吸収されたお酒は肝臓で先ずアセトアルデヒドに分解され、次に酢酸、そして最終的には水と二酸化炭素に分解されます。それぞれの分解能力は人によって異なり、遺伝子で決定されています。アセトアルデヒドは顔面紅潮や頭痛、吐き気の原因物質で、これを分解する能力が低い人は一般的にお酒が弱いとされており、日本人の約半数が該当します。

 

【知って損しないお酒の知識】

一般的にお酒に賞味期限はありません。但し、日本酒、ビールなど風味が劣化しやすいものは注意が必要です。一方、焼酎などの蒸留酒は風味の変化は起こりにくいとされています。

よく海外のニュースで聞く密造酒による死亡事故、このほとんどの原因はメタノールというアルコールによって起きています。メタノールはエタノール(お酒)より安価のため、密造酒ではこのメタノールお酒のかさ上げのためによく使われます。戦後の日本でもよくこの密造酒が問題になっていました。海外でお酒を飲むときはしっかりとしたブランドの物を選ぶようにしましょう。