動物たちの不思議

例会日 2019/09/05
卓話者 アフリカンサファリ 取締役副園長 獣医師 神田 岳委 様

獣医になって25年が経ちました。そんな毎日飼育をしているライオンの事が、ずっと大好きです。どうし
て好きかと問われれば、色々な理由をいう事ができます。ライオンは、ネコ科なのに群れを作るやさしさが好き。オスライオンのタテガミがカッコいい。大きな口や手が迫力がある。赤ちゃんが小さくて可愛い…などなど理由付けすればいくらでも出てきます。しかし、そんな理由は別として単純に昔からライオンが「好き」なのです。

ライオンが好きでアフリカンサファリで働いています。私にとって、仕事ですので良いことも、悪いこともあります。出産があれば嬉しく、亡くなってしまえば悲しい…。そのような時に、産まれれば「この子にこうしてあげよう!」、亡くなれば「こうしてあげればよかった。」と毎回思います。

これは飼育員や獣医師だから思う事ではありません。みなさんも動物と生活している中で、意識なく思っていることです。動物に何をしてあげれば良いかは、とても難しい事です。一頭一頭、習性も性格も何もかも違いますから。

では、どうすればいいのか?もちろん、飼育する前にも飼育中にもその動物自体を知る事は基本です。基本が無ければ、個別に対応する事なんて出来ないですから。知りすぎて悪いこともありません。

でも私が思う大事な事は、「好き」になる事です。好きだから動物を飼うのは当たり前ですが、もっと好きに、周りの皆さんにも好きになって欲しいのです。そして「自分がされたら嬉しい事」を動物にしてください。するといつか飼育動物も良い顔で笑うかもし
れません。その時にはきっと皆さんも周りの皆さんも笑顔になっているに違いありません。それが「飼育」だと思います。