会長の時間(平成30年8月9日)

日付 平成30年8月9日
会長 山本 輝彦

甲子園球場のお話しをします。

先日8月5日に開幕しました「第100回全国高校野球選手権大会」は、全国から史上最多の56代表校が甲子園に集いました。

甲子園球場のグラウンドの土は、地元大分球場、熊本藤崎台球場や神宮球場など他の球場の土に比べると黒いそうです。それは高校球児のためにも、「ボールはなるべく見やすい方が良い」との配慮だそうです。

雨でぬかるまない様に白い砂も混ぜ合わせているとの事で、黒土との配合の比率は季節で違い、雨が多い春は白砂が多め。夏は逆に黒土が多い。その最終判断はグランドキーパーの「感覚」との事。永年の経験から「グラウンドの土を触りながら配分を決める」そうです。甲子園球場の管理を担う金沢健児さんが、アスキー新書から出版されている「日本の職人芸」の中で語っておられていました。全国高校球児のあこがれの舞台の甲子園。大会を支えるには名人芸ともいえる職人さん方の地道で、文字通り汗だくのご苦労が有ります。

それともう一つ、甲子園では一年に一度の重要な欠かせない作業が有るそうです。甲子園球場の土の深さは25センチから30センチほど有るそうで、表面から数センチ以下は雨に当たらず息も出来ないために、時にはコンクリートみたいに固くなるそうです。そんな状態の中、あの広い甲子園の土を毎年正月明けに掘り起し、生き返らせるそうです。ベストコンディションを維持するために裏方さんの大変な作業が有ることも決して忘れてはいけないと思います。

今年も暑い中で甲子園が始まり連日熱戦が続いております。

そこで今大会の感動的な一コマをお話しします。大会二日目の第三試合、南北海道代表の北照高校と、南福岡代表の沖学園の試合で、沖学園の吉村選手が放った左中間への二塁打になった打球を追っかけた北照の4番打者、南北海道地区大会で5本塁打をかっ飛ばしたプロ注目のスラッガー岡崎選手の両足のふくらはぎが同時につってその場に ダウン。それを見た沖学園の三塁コーチャーの神園選手が 冷却スプレーを持って駆け付け手当。さらに沖学園のベン チから阿部キャプテンの指示で二人の選手が飲み物をもっ て急行。その思いやりの行動に甲子園球場全体のスタンド の観客から大きな拍手が沸き起こったとの事です。最近、 レスリング、アメリカンフットボール、ボクシングとスポー ツ界には醜い、恥ずかしい出来事が続いていますが、敵、 味方を超えた高校球児の何と素晴らしい感動的な「これぞ アマチュアスポーツだ!」と恥ずかしい大人たちに言わん ばかりの高校球児の爽やかなナイスプレーでした。