ミス・ユニバースに挑戦して

日付 2018/3/15
卓話者 2018ミス・ユニバースジャパン大分代表 山田 舞様

2018 ミスユニバースジャパン大分代表 山田舞です。この度はこの場にお呼びいただき本当にありがとうございます。先日行われたミスユニバースジャパン大分大会では、ファイナリスト11名の中からダンス審査、水着でのウォーキング審査、最後にドレスでのスピーチがありました。グランプリを受賞した時の感想ですが、正直ガッツポーズがでるような舞い上がるものではありませんでした。名前が呼ばれた瞬間も、淡々としていて次どのように動けばいいかを考えていました。

ここまで聞くとなんて冷徹な人間なのだと思われるかもしれませんが、大会の翌日になりようやく実感が湧き、今までの自分を振り返ることができました。大会当日、翌日の仕事のために最後までいることができなかった母の喜んでくれているであろう顔が脳裏に浮かびやっと恩返しができたという思いや、なんども電話越しに励ましてくれた母に対してとても深い感謝の念が込み上げて来ました。

大分のビューティーキャンプは他の県に比べてとてもしっかりと行われていて2ヶ月間ほぼ毎日ありました。「外見だけではなく内面から輝くオピニオンリーダーとなる女性」という大会コンセプトのもと、ウォーキンング、ダンス、スピーチ、マナーそしてメンタルトレーニングや栄養学そして大分の歴史と言った知識教養にまで及ぶ講義が行われました。毎回の講義において初めて知ることが多く、ビューティーキャンプが始まった当初は毎日新しいことに触れられる喜びに溢れていました。しかし中盤にくると、毎日感じていた喜びが次第に今までの無知であったことに対する自分を蔑む思いや、半分に差し掛かったにもかかわらず未だにできていないことに対する苛立ちへと変わっていきました。そしてそれと同時期に周りと自分の違いや、自分のいいところ悪いところはどこなのかを探すようになりました。追い討ちをかけるように、友人が学生団体や様々な学びを深めている中で私は取り残されていくような不安に襲われました。もうやめてしまおう、私がいるべきところはここではないと感じるようになり、とりあえず明日だけビューティーキャンプに参加しよう、という日々を繰り返します。たくさんの友人やSNS投稿を読んでくださっている方が応援してくださっている中で自分の勝手な理由で諦めてしまうことができない状況でした。日にちだけが過ぎていき、でも周りの方からの応援が増してきて、もうここまでくると楽しもう。そんな半ば諦めのような気持ちに移行してしまいました。ファイナルリハーサルの夜、姉に人を魅せるにはどうしたらいいかを尋ねました。私にとっての最大の課題は、他の誰にもない自分だけの輝きや個性、訴えたいことをどのようにウォーキングやダンスで相手の心にまで届けるかということでした。そして自分だけがもつ魅力を認識できていませんでした。講師の方にも、このウォーキングを通して何を伝えたいかが伝わってこないと毎回指摘され、その度に自分の感情やアイデンティティーまでも深く掘って考えてみるも結局答えが出ないままで終わってしまっていたからです。これに対する姉の答えは、人それぞれスタイルが違い全ての人にイエスと言ってもらえるなんていうのは甚だ無理な話で、自分に正直に振る舞いそれにイエスと言ってくれる人がいるのなら人生それでいいと思う。皆と一緒ではなく、個性こそ良くも悪くも印象に残るのではないか。と言われました。これまでの自分は、ユニバースとはこういうものだ!こうなければならない!や、講師の方々にご指導いただくそのままに受け入れその通りに振舞っていました。しかしこの姉からの言葉で、山田舞はどこにいるのか。オピニオンリーダーとしてではなく、新しい情報や知識に翻弄され流され、自分に自信が持てなくなり自分を信じることができなくなっていたのではと気づきました。例えグランプリになり大分代表になったとしても何も価値はないのではないかと思いました。150時間もの講義を受けたのに、それではただその意見をくださった人たちの分身で終わってしまいます。そして、私は大きく風向きが変わって行ったのを感じました。自分の個性とはここです!というように、できないこと、苦手なものを隠すのではなくて全て表に出していくスタイルにかえました。こうしなければならない。というようなしがらみに、がんじがらめにされるのではなく、自由に大きく表現できるようになりました。心配や不安が消え、ただただ自分を信じるのみ。自分の可能性にかけるのみ。という自分史上初めての思考回路が出来上がりました。

本番の日は朝からとても楽しくまるで夢の中のようです。人前で舞台に立つことは何度もありましたが、今回ばかりは違いました。とてもワクワクして、朝、母と神社にお参りに行き、大会の成功でも、グランプリになれますようにでもなく、これまで頑張ってこられた事への感謝の気持ちが自然と溢れ出てきました。会場では、リハーサルの時、緊張のあまり泣いたり、こわばったりするファイナリストがいる中で、私は、本番が始まっても何か特別に緊張するでもなくただただ心の底から楽しんでいる自分に驚きました。結果は、特別賞、グランプリ、ダブルで受賞できました。自分に対してようやく「よく頑張った」と褒めることができました。「自分は自分でいい。誰に寄せるでもなくありのままの自分で入ればいい」。全ての人々や環境や経験に対して感謝の気持ちでいっぱいです。大袈裟ですが、どんな失敗や成功も全ての出来事が愛おしく思えました。

3月に開催されることとなった、日本大会では、山田舞とはこんな人物でこんな意思を持っていますということをしっかりと伝える。ということが目標です。私は一年前に進学のために初めて大分県にきました。たった一年ですが、すでに大分県の虜です。県外者だからこそ見えてくる大分の良さをもっと全国の人に知っていただけるような活動もしていきたいです。引き続き応援をお願いいたします!