ミスユニバースジャパンへのチャレンジ

日付 2017/02/09
卓話者 2017 ミスユニバースジャパン 大分グランプリ 砂川咲季 様

皆さまこんにちは。ミス・ユニバース大分代表の砂川咲季です。
この度はご招待頂き、そして皆様の前でお話をさせていただけるということで大変光栄です。ありがとうございます。
実は、このような形で私自身のことについてお話しする機会は初めてのことなので、とても緊張しております。そして、まだまだ未熟者の私ですので至らない点も多々あるとは思いますが、最後まで温かく見守っていただけると幸いです。
改めまして、本日はどうぞ宜しくお願い致します。
早速ですが、皆さま“ミス・ユニバース”とは何かご存知ですか?
ミスユニバースとは、毎年世界各国の都市で大会が開催され、世界80か国以上の代表が参加して世界一の栄冠を競い合う「美の祭典」と言われています。この大会では、乳がん早期発見・予防促進活動、エイズストップ基金などを通じて、社会奉仕活動へ参加するなど、外面的な美しさだけでなく、知性、感性、誠実さ、人間性といった内面の輝き、社会に積極的に貢献したいという社会性を兼ね備えた“オピニオンリーダー”の創造・サポートをコンセプトにしています。その世界大会の予選として各国で地方大会を勝ち抜いた参加者の中から、国の代表が決定します。
今日は、私が参加し、ウィナーになったミスユニバース大分大会や大会前に行われた2か月間のビューティーキャンプと呼ばれるトレーニングの内容を中心にお話しさせて頂くのはもちろんなのですが、折角このような機会を頂いたからには私自身について…これまでの経験やそれらを踏まえての考え方、そして今後の目指すところや将来の方向性などをもお伝えできたらいいなと考えています。
まず初めに、簡単に私の自己紹介をさせて頂きます。
私は現在、別府市の立命館アジア太平洋大学に通う大学3年生です。大学では国際経営学部に所属し、マーケティングを専攻しております。
出身は沖縄県で大学進学を機に大分に移り住むこととなりました。
早いもので大分で暮らしてあっという間に3年が経ったのですが、3年前に大分に来た時の印象と感動というのは今でも鮮明に覚えています。高速バスで揺られながら別府市の町中を走っていると、窓からは至る所から湯けむりが上がっているのが見えて、バスの中まで温泉の硫黄のにおいがしていたことにとても驚いたと同時に、温泉県大分での生活がいよいよ始まるんだなととてもワクワクしました。
大学生活が始まると、都心の大学生が「今日どこかに飲みに行く?ご飯行く?」みたいな感覚でここ大分では(特に別府では)「今日温泉行く?」という会話が日常的に交わされているので、最初の頃はちょっとしたカルチャーショックでもあったのですが、今では友人たちとのコミュニケーションの場としても温泉を楽しみながら大分、別府ならではの大学生活を満喫しています。
私にとってのもう一つの大分の魅力的な点といえば、ご飯がとてもおいしいところです!実は、私は食べることが幼少期からの趣味、特技でして、美味しいものを食べている時に一番喜びと生きがい、幸せを感じます。
なので、週末には海の幸や山の幸、新鮮な食材を使った大分ならではの美味しい食事を求めて、グルメツアーに出掛けるのも大分での生活の醍醐味だなと感じて楽しんでいます。
わずか3年の大分生活ですが、大分の魅力、大好きなところについてはまだまだ語り尽くせないくらい熱い思いがあります。大分に住んでからというもの、沢山の素敵なところを日々発見しているので、大分県の代表として日本大会に出場できることをとても誇りに思いますし、日本全国、世界にその魅力をアピールするために必ずやミス・ユニバース日本代表になりたいと思います。
今回、私がミス・ユニバース日本代表を目指そうと思ったきっかけ、大分大会に出場しようと思った経緯なのですが、一番根底にあるのは「世界を舞台に活躍し、貢献できる女性になりたい」という幼いころからの夢と想いです。
私は5歳の頃から英語を習っており、小学校1年生から6年生までの6年間、毎年5分程度の英語の童話やストーリーを覚えて、スピーチコンテストに出場していました。
大勢の観客、審査員の目の前で手足を震わせながら、あまりの緊張に泣きだしそうになりながらも、暗記したスピーチの記憶だけは飛ばさないよう、毎年必死で大きな舞台に立っていました。そのスピーチコンテストでは、本選大会に出場するための予選審査はもちろん、本選では各学年でTOP3の順位が決められるという幼い小学生にとってはかなり過酷な現実に毎年直面することとなっていました。
私は本選大会には常連の顔ではあったものの、なかなか予選を勝ち抜いたライバルたちのレベルの高さには及ばず、小学校4年生までは一度も入賞すらできない状況が続いていました。しかし、そこで「また無理かもしれない…」と再び挑戦することに恐れるのではなく、諦めるのでもなく、「今回こそ何が何でも絶対入賞する!」という強い思いを抱き、過去の4年間の悔しい思いがあったからこそ身に付いた負けず嫌いの根性を大いに発揮し5年目、そして最後の年まで出場し続けました。
その結果、大会出場歴5年目にしてついに準優勝、銀メダルを獲得しました。
そして最終的には最後の大会出場の年である6年生にして、悲願の優勝を果たすことが出来ました。
その時の感動と長年の夢が努力によって叶ったという経験、目標を達成したときの快感が忘れられず、中学、高校進学後も何事においてもライバルや目標を設定し、常に“一位、トップ”にこだわるようになりました。
こうした経験を経て、将来は英語力を活かし、世界を相手に戦えるような国際的な人になりたいと漠然と思うようになりました。そして、世界80か国以上もの国や地域から学生が集まるAPUに入学し、地球の縮図のようなグローバルな環境の下で学ぶことによって世界レベルのコミュニケーション力や価値観、意識や行動力を身に付けようと日々多くのことを吸収できるよう奮闘中です。
こうした意識を持ってAPUでの学生生活を送る中で、昨年の4月、私の人生を変えたと言っても過言ではない、運命の出会いがありました。それは先ほど私を紹介してくれた2016ミスユニバース大分代表の飯田葉月さんとの出会いです。私と彼女は同じ国際経営学部に在籍しており同学年であるため、3回生の4月から始まるゼミが同じになり、授業やゼミメンバーでの食事会などを重ねていく中で親しくなっていきました。
飯田さんがミスユニバース大分代表ということはAPUの学内でも有名だったので、ミスユニバースという大会の存在自体は飯田さんを通して知っていましたが、その大会の目的や内容などの詳しいことは全く知らず、最初は興味すらありませんでした。
しかし飯田さんと話す中で、大分大会のファイナリストとして選抜されると、2か月間のビューティーキャンプという外見の美しさだけではなく、内面にも磨きをかけられる特殊なトレーニングが無料で受けられること、そして最終的に地方大会を勝ち抜き日本代表になれば、世界大会に出場できるなどという概要を教えてもらい、そこから徐々に興味を持つようになりました。
何事に対しても好奇心、チャレンジ精神が旺盛な私は、ファイナリストにさえなれれば“無料で”沢山のことを学べ、成長できる環境を提供してもらえるという部分にすぐに惹かれたのですが、一呼吸おいてよく考えてみると、ミス・コンテストなので顔もスタイルも完ぺきなモデルさんのような方々ばかりが出場する大会なのだろうというイメージが強く、ただ身長が高いだけの私なんて場違いになってしまうなと思っていました。
また、私の目標とする世界を目指すチャンスではあるものの、ミスコンテストという“美しさ”を競う大会ということで、今までの私の勝負の臨み方、つまり努力や根性という部分だけはトップを目指せるフィールドではないなと考えました。
この大会への出場を薦めてくれていた飯田さんに正直にそのことを伝えると、「結果はどうであれ、挑戦してみることに大きな意味があると思うし、人として自分が大きく成長できる最高の機会だよ」という風に言ってくれました。
こうしてアドバイスをもらったことによって、「ビューティーキャンプで沢山のことが学べて、大学生活の一つの思い出として楽しめたらいいか!」という軽い気持ちで挑戦してみることになりました。
そして10月2日のセミファイナルで希望通りファイナリストとして選ばれ、大分大会ファイナルの11月21日までの2か月弱のビューティーキャンプ(トレーニング)が本格的に始まったのです。
平日は授業の後、主に大分市中心部で開催されるトレーニング会場まで足早に向かい、土日は講義が3本立てやイベント出演などで一日中ファイナリストとしての意識を持ち行動するという、ミスユニバース一色の毎日を送ることとなりました。
具体的にどのようなトレーニングを受けたかというと、外見の面ではウォーキングやポージング、美しい立ち振る舞いを学ぶ講義、そしてプロの美容師によるヘアメイク講座、セルフプロデュース力を高めるための骨格診断やファッションアドバイスなど。
内面を磨くトレーニングでは大分の歴史や地域学、美術史、温泉について学ぶ講義に加え、栄養学や乳酸菌学、そしてメンタルトレーニングや今後の人生設計を考えるライフプランニングなどもあり、内容も講師の方々も多岐の分野に渡る予想以上に充実したものでした。このビューティーキャンプ期間中というのは学業との両立に加え、身体づくりや栄養面の管理も全て同時並行で取り組まなければならなかったので、精神的、スケジュール的には正直とても大変な部分が多々ありました。しかし、この大会に挑戦した動機が人として、女性として沢山のことを吸収しながら成長したいと思っていた私にとっては、一つ一つの講義の内容がとても興味深く、毎日が刺激的で充実感で満たされていました。
一方で、日々のトレーニングをこなしていく中で、ライバルでもある他のファイナリストたちの見た目や顔つき、スタイルの変化を目の当たりにし、私も負けてられないと徐々にモチベーションに火が付きました。そして、本番に近づくにつれて、講義をして下さる講師の方々の熱意も増し、SNSを通してトレーニングの様子などを報告し更新していくようになるとそれを見た友人や家族の応援や期待も日に日に高まってきました。
こうして周囲の影響を大きく受けながら、最初は楽しもうという気持ちで臨んだこの大会だったのですが、ライバルを意識し始めるようになり、負けず嫌いな性格が大いに発揮され、毎日のビューティーキャンプに臨む姿勢や、やる気にも大きな変化が出てきました。しかし、大会3週間ほど前に事務局の梅田さんとウォーキング講師である峯さんと三者面談をした際に「砂川さんはまだまだ中途半端。今のままでウィナーになれると思う?もしなったとしても一年間ウィナーとしての責任や役割をしっかり果たせるの?」と厳しいお言葉を頂きました。
その時に、今までは楽しみながら頑張ろうという気持ちでこの大会に臨んでいた自分の意識の甘さや、大分代表になるということの責任の大きさを改めて実感しました。
そして、ファイナリストという立場で2か月間のトレーニングという限定的な期間だからこそ、普段あまりしなかったヘアやメイク、姿勢やウォーキングも意識し、緊張感を保てているものの、もし大分代表に選ばれ日本大会への出場、そして一年間の任期が決まってしまうと私はその責任の大きさとプレッシャーに耐えられる自信がない。今の時点で大分代表を目指すことを辞め、このビューティーキャンプが終わったら、また普通の学生生活に戻ったほうが良いのではないかと本気で悩みました。しかし悩めば悩むほど私の性格上、やはり一度定めた目標は中途半端に投げ出せない、やるからには全力でやり遂げる、そして必ず一位になるという想いが強くなっていることに気が付きました。
それからは大分代表という責任を背負う覚悟ができたのはもちろん、選ばれるからには絶対に世界を目指すという固い決意を胸にトレーニングにもそれまで以上に励みました。その結果、大会本番ではこれまでで最高のパフォーマンスを披露することができ、私自身を最大限に表現できた成果が大分代表という夢実現へとつながりました。
こうして代表になった今、ビューティーキャンプの2か月間を振り返ってみると、様々な葛藤や迷い、そして決断がありました。それら一つ一つを乗り越えていく過程において、私の傍には常に切磋琢磨し合ったファイナリストの仲間、期待してくれる家族や友人の応援、サポートして下さるスポンサー企業様、大会を運営して下さった事務局の方々の存在がありました。
沢山の方々の想いや期待、そしてこの大分県を背負っているからこそ、今回お話させていただいた初心と、応援して下さるすべての方への感謝の気持ちを忘れずに、今後も世界を見据え、突き進んで参ります。
日本大会は7月に東京で開催される予定です。それまでに私はさらに自分自身を磨き上げるためにトレーニングを続けていきます。これまでの経験により、美しさとはやはり健康であるということ、健康であるための食事の大事さ、健康的に美しくあるためには体幹を鍛えて、適度な筋肉をつけることも必須であるということ、顔やスタイルだけではなく、手先足先への配慮、表情の大切さ、など日常生活でいかに意識を変え、積み重ねていくことが大事なのかということをしっかり体に覚えさせることができました。
一日や二日で、ヘアメイクをきれいにしたところで、それだけで美しいとはいえません。美しい表情や丁寧な所作、継続的に自分の在り方を考え、人との接し方が誠実であることを意識して続けていくことこそ、大切なことだと気づきました。
今後、私は単なる大学生ではなく、このような場でお話しさせていただけるような公に活動できる権利を得ることができた、という意識をもって、まずは自分が学んで実践している日常のささいなことから、自分自身を通して発信していきたいと思います。
「人は意識すれば変われる」
まずは日本大会で全力で戦ってまいります。ここでお会いしたご縁にぜひ応援をお願いいたします。またひとつ新しい世界に一歩踏み入れることに感謝して進んでいきます。