揚水式発電所を見学して
日付 | 平成28年10月20日 |
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会長 | 川崎 栄一 |
九州電力の揚水式発電所の一つが、宮崎県小丸川にあります。
揚水式発電は、水力発電と同様、水の力(位置エネルギー)によって、水車発電機を廻す発電方式で、発電に使う水を汲み上げる(揚水する)ところが、大きな特徴です。また、一般的な火力発電では停止後、フル出力には2時間程度かかりますが、揚水式発電では約2分30秒と短く、急な電力需要に対応できます。
東日本大震災以前は、夜間時に揚水し、昼間の需要のピークに合わせて発電していました。しかし、太陽光発電が普及した今日は、昼間の発電量が電力需要を上回り、電力の安定供給が困難な見通しとなったため、昼間の太陽光発電量が多い時に揚水し、太陽光発電量が減少する夕方から夜にかけて発電するように、その役割も変化しております。