オートバイ①

日付 平成28年6月23日
会長 小嶋 一範

オートバイとは「autobike」に由来する和製英語の事で、2つの車輪を前後に配置して、ガソリンエンジンや電気モーターといった原動機によって走行する乗り物を示します。1902年(明治35年)にアメリカからエンジン付き自転車「トーマス」が輸入された当時は、英語と同様に「モーターサイクル」と呼ばれていましたが、1923年(大正12年)に月刊誌「オートバイ」が発刊されて以来、「オートバイ」という呼び方が日本人に広く認知されるようになりました。
日本語では、そのほかにバイク・自動二輪車・単車とも呼ばれていますが、単車はサイドカーを付けたものを「側車付き」と呼ぶのに対して、サイドカーを付けていないオートバイ単体を示す言葉として用いられていましたが、サイドカーが希少なものとなった現在も「単車」という言葉が生き残っています。
オートバイは、20世紀に入り自動車(四輪)と共に個人の移動手段として、大きく普及しました。現在では四輪が世界で約10億台保有されており、二輪は約4億台保有と推定されています。特に中国やインドでの保有率の向上が見込まれ、2030年には約9億台に達すると言われています。日本では、1200万台と言われていますが、1980年後半からバブル景気も重なり、1990年前半にかけてバイクブームが訪れました。しかしこのバイクブームから暴走族が全国各地で増え、危険走行や騒音、交通事故が社会問題となり、「バイク=危険な乗り物・暴走族」という社会の認識が強くなり、バブル景気の崩壊とともに、バイクブームは急速に終息に向かいました。
最近ではリターンライダーという40 ~ 50代を中心に静かなブームを呼んでいます。リターンライダーとは、若い頃二輪免許を取得してバイクとともに青春を過ごした世代で、その後仕事や結婚などの理由で乗らなくなった人が、仕事や子育てにゆとりができ、再び手にした自由な時間にもう一度バイクに乗り始めた中年・熟年ライダーのことを示します。
ところが、こうしたリターンライダーの増加に伴って中高年者のバイク事故死が増え続けています。背景にあるのは、「加齢による集中力や体力の低下からくる漫然運転」や「最近のバイクの性能向上に対応できていない」など、体力やバイクの性能の変化・進化に感覚が追いつかず、単純な操作ミスなどで命を落とすケースが多いと言われます。
バイクに乗られる方は、私も含めて若かりし頃とのギャップを十分に認識して、安全にそして余裕をもって楽しいツーリングを行いましょう。