大分県歴史文化③

日付 平成28年4月28日
会長 小嶋 一範

大分の海と言えば、豊後水道。大分市佐賀関と愛媛県佐田岬との間の豊予海峡で、最も
幅が狭いところは14kmしかないそうです。起伏にとんだ海底に、太平洋の黒潮と瀬戸内海の潮流が複雑にぶつかり合い、その荒波は、本来回避するマアジやマサバが定住する
という特異な環境をもたらしています。荒波に揉まれた魚は、マッチョな筋肉質でその研
ぎ澄まされた筋肉に潜む味は、とてもエレガントで上質な味が堪能できます。

特に関アジは、頭が小さく尾が発達していて、身は金色がかり腹部に線が入っているのが特徴です。大型サイズのため、関サバと同じく一本釣りで、生け簀に入れ出荷直前に活け締めされ築地を中心に全国に出荷されます。

関アジも関サバも1996年に商標を出願して認められました。出荷の際にはすべての尾
にシールがつけられ、2006年には、全国初の地域団体商標(地域ブランド)として登録されました。

豊後水道に面した地域は、入り組んだリアス式海岸でプランクトンの宝庫となって魚たちの絶好の住処となり、絶品の魚が育ちます。「美味求真」の著者である美食家・木下謙次郎(元貴族院議員)が臼杵のフグは、フグの中でも格別と称し、形も大きく身に弾力があるのが美味しさの理由であると言う事です。

その他にも中津のハモや日出の城下カレイ、更には蒲江のイサキや全国で3番目の地域団体商標を受けた、別府の別府湾ちりめんなど数多く存在しています。

この様に恵まれた海に面した大分の海の幸。「大分の魚を食ったら、他は食えん。」と言われる所以が解った様な気がします。