猿回し

日付 平成28年4月3日
会長 小嶋 一範

猿回しとは、猿使いの口上や太鼓の音に合わせて猿が踊りや寸劇などを見せる大道芸の一種でありますが、その歴史は古く発掘された粘土板に書かれた楔形文字から4,500年前のメソポタミア文明に猿回しが職業としてあったことが分かっています。

日本には奈良時代に中国から伝わり、昔から馬の守護神と考えられていたサルを使った芸は、厄病除けの祈祷や正月の祝福芸を司るものとして重宝されていましたが、室町時代以降から徐々に宗教性を失い、猿の芸だけが独立して季節に関係なく大道芸として普及していきました。

随分前に、猿の虐待では?という討論がテレビ番組で放送され、賛否両論の意見がありました。訓練・生活模様がVTRで紹介され、猿の調教師が言っていましたが、訓練は厳しいけれど、愛情を持って寝食を共にして自分の子供のような存在だそうです。苦労して覚えた芸を披露したら喜んで見てあげた方が良いと思いますし、歴史と伝統のある大道芸として、今後も後世に伝えてもらいたいものです。