損保ジャパン日本興亜のCSRの取組み

日付 2015/07/16
卓話者 (損保ジャパン日本興亜(株)大分支店支店長) 緒方啓道会員

みなさんこんにちは。損保ジャパン日本興亜の緒方です。本日は卓話の機会を頂きありがとうございます。

お配りした資料から当社CSR活動をテーマに、概略をお話ししたいと思いますので宜しくお願い致します。配布物ですが、損保ジャパン日本興亜グループのCSRと、CSRブックレットの二つです。CSRブックレットは当社のCSRの一部を紹介するダイジェスト版のガイドブックです。
■まず当社の紹介をさせてください。
会社概要ですが、2014年9月に合併により誕生、社名が長すぎるとお小言を頂く機会も多くなっていますが、合併により国内で最大規模の保険会社が誕生し、今後もより充実した質の高い商品・サービスの提供を通じ、地域で一番信頼頂ける・愛される保険会社を目指しています。
少し歴史をさかのぼりますと、当社は1888年東京火災として創業しました。江戸の町火消しの心意気を源流としています。お客さまを守るために火事現場に真っ先に駆けつけ、消火活動に当たった私設消防組の「火消し」の精神が当社の原点です。現在は創業以来127年を迎えていますが、東日本大震災後の対応を担っていた前任地福島では、創業当時の精神に改めて立ち返り、心のこもった対応で保険会社としての社会的使命を果たしていかなくてはならないという思いを、個人としても強く持っていた次第です。
また保険には、「ひとりは万人のために、万人はひとりのために」という思想があります。概念として「公助・自助」と並んでよく言われるのが、「共助」という言葉です。これらの言葉は、我々の子孫・未来世代のこと、あるいは現在の地球上の様々な問題を、「誰かが何とかしてくれる」と考えるのではなく、我がこととして、それぞれが役割を果たしながら、課題解決のために力を合わせて立ち向かっていかなければならないという精神を表現しています。
ご存知の方もおられるかと思いますが、日本にはじめて保険を紹介したのは大分出身の福澤諭吉先生です。1867年に著書「西洋旅案内(せいようたびあんない)」にて「災難請合(さいなんうけあい)の事」として生命保険、火災保険、海上保険について紹介をしています。また、ちなみに、福澤諭吉先生は日本で初めて生命保険に加入した人(=契約者)でもあり、保険事業とのゆかりの深い方です。

■ここからは、当社のCSR活動についてお話をさせて頂きます。
●当社のCSRのあゆみ
当社にとってのCSRの第一歩は1990年代の環境問題への取組みでした。その後、CSRの取組みを全社的に拡大したことにより得られたポイントとして2つが挙げられます。1全国、全部門での環境マネジメント活動や社会貢献活動など、社員参加型の活動へと高まって行ったこと。2その中からエコファンドや環境関連保険商品など具体的な商品・サービスの発売という成果が生まれてきたことです。2010年11月には「社会的責任」の国際規格ISO26000が発行され、現在CSRはグローバルな課題となっています。
●CSR「6つの重点課題」
損保ジャパングループは「本業の領域」「企業としての社会貢献の領域」「社員全員参加による活動領域」の3つの領域でCSRに取組んでいます。これらの領域の中でとりわけ注力すべきテーマとして「6つの重点課題」を掲げています。
1「安心・安全・健康」に資する商品・サービスの提供
2地球環境問題への対応
3金融機能を活かした社会的課題の解決
4NPOなどとの協働を通じた持続的可能な社会づくりへの貢献
5人権への配慮・人材育成とダイバーシティ推進
6透明性の高い情報開示
ここからは、その中でいくつか代表的なものをご紹介して参ります。
●タイ農家向け天候インデックス
保険2011年にはタイの洪水が大変大きな問題となりましたが、もともと干ばつ被害も多く発生しており、タイは気候変動の影響に脆弱な地域といえます。そこで気候変動の「適応」策であり、かつ開発途上国の貧困層に向けたマイクロインシュアランスとして「タイの農家向け天候インデックス保険」を開発。この保険は、貧困層が気候変動による干ばつにより、さらなる貧困に陥ることを防ぐというものであり、負の連鎖を断ち切ることの手助けとなります。天候インデックス保険は、タイ気象庁が発表する累積降水量が一定値を下回った場合に、タイ農業協同組合銀行(BAAC)のローン融資額のうち、保険の対象とする融資額の15%または40%相当の保険金が支払われるものです。商品開発にあたり、2007年から3年にわたってタイの気象庁、国際協力銀行、BAACと連携しながら研究と現地調査を重ねて開発を進めました。特に、保険に馴染みのない農家の方々に販売するにあたり、わかりやすい商品内容、販売コストをかけないこと、スピーディな支払いを実現するといった新たなビジネスモデルを構築しています。

●地域貢献プロジェクト
(Web証券・約款とSAVE JAPANプロジェクト)
契約者数が最も多い自動車保険について2011年4月に開始したお客さま選択性のWeb約款サービスは、「紙削減・CO2削減・寄付による環境保全活動」につながる、環境に配慮した商品です。少し以前よりパンフレット類はウェブ上で閲覧できる電子ブック化が進んでいましたが、証券に同封している約款は「紙」が基本となっていました。しかしインターネットが広く普及した今、数百ページもある冊子より、いつでも閲覧できるウェブの方が、むしろお客さまにとって利便性は高いのではとの観点から開発されました。また環境保全活動では、件数に応じて環境NPOに寄付し全国の希少生物種の保全活動などを行う「SAVEJAPAN プロジェクト」を展開しています。「SAVE JAPANプロジェクト」とは当社と環境NPOが協働で実施する各地域の特性に合わせて環境を守る活動です。 県下では8月23日に猪の瀬戸湿原の自然観察会を予定しています。

●企業として行う社会貢献(3財団を通じた活動)損保ジャパン社会貢献方針では、①企業としてと②社員一人ひとりとしての2つの視点と①福祉②美術③環境の3つの重点分野を定めています。具体的には、社員全員参加のボランティア組織「ちきゅうくらぶ」が3つの財団と連携し、地域との協働を推進しています。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、損保ジャパン美術財団は本社ビル42Fにある「損保ジャパン東郷青児美術館」の運営を中心に活動しており毎年20万人を超える来館実績があり、開館以来の累計で500万名を超える方々に来場頂いています。社会教育・次世代育成の観点から、現在全ての展覧会で小中学生の入館は無料となっています。

●社員一人ひとりが行う社会貢献活動
【損保ジャパンちきゅうくらぶ】社員一人ひとりとしての社会貢献は、全社員が「ちきゅうくらぶメンバー」となり、さまざまなボランティア活動を全国で実践しています。「ちきゅうくらぶ」は1993年に設置、全社員が自動的にメンバーとなっています。各地域ごとに地元の市民団体やNPOの方や損保代理店などと連携しながら、多彩な活動を実施しています。車椅子清掃・整備ボランティアなど整備ノウハウの高い整備工場代理店等と連携しています。保険会社ならではの社会貢献活動が全国に広がっています。
【ちきゅうくらぶ社会貢献ファンド】希望する役職員の毎月の給与より1口100円でチェックオフする制度です。社員のボランティア活動やNPO支援などに有効活用されています。こうした社員が汗をかく“草の根の活動”とその支援は重要です。当社は「全員参加で、地道に自主的な活動を継続すること」 を最大のモットーとして取組んでいます。
●最後に、東日本大震災についてご紹介させてください。震災直後は被災地支援として当社も他の様々な企業・団体同様に寄付や救援物資の支援などを実践していました。震災発生翌年の2012年度からは、被災地復興支援「社員派遣プログラム」を展開。被災地のNPOに社員を派遣し、社員の持つスキルを活かした貢献活動を継続実施しています。
駆け足でご紹介させて頂きましたが、今後も本業の領域・企業としての社会貢献の領域・社員全員参加による活動の領域の3つの領域でCSR活動に取組んで参ります。
最後までご清聴頂き、ありがとうございました。