熊本城マラソンとくまモン

日付 2015/02/26
会長 由見 真治朗

2月15日に熊本市で開催された「熊本城マラソン」に参加しました。2012年に熊本市が政令指定都市へ移行することを記念して始まったマラソン大会ですが、12,000人の募集に対し23,354人の応募があり、抽選倍率は1.95倍でした。今回も3時間41分59秒で無事に完走しましたが、別府大分毎日マラソンの参加資格はまたまたお預けとなってしまいました。各地の色々なマラソン大会へ参加していますが、熊本城マラソンは沿道の熱い声援とユニークな応援で本当に楽しい大会です。特に沿道で目にするのが皆さんも良くご存じの「くまモン」です。

九州新幹線の全線開通をきっかけに誕生したくまモンですが、熊本県知事から「営業部長」と「しあわせ部長」に抜擢され、関西や関東にも出張し、熊本のおいしいものや大自然をアピールしています。熊本県は、九州新幹線の開通で熊本駅が素通りされることへの危機感から、天草市出身で放送作家の小山薫堂氏にアドバイザー就任を依頼しましたが、キャンペーンに向けたキャッチコピー「くまもとサプライズ」を考案し、友人のアートディレクター水野学氏がくまモンのキャラクターデザインを手掛けました。通常のゆるキャラは、市民や一般のデザイナーが描いたものを市民や役所が選びますが、小山薫堂氏と水野学氏、二人のプロが提案したくまモンに“ゆるさ”はなく、2013年のキャラクターイメージ調査の好感度では、年代や性別によってはミッキーマウスやハローキティを上回る結果となりました。

くまモンが登場すると物産展の売り上げが跳ね上がるため、百貨店などから登場依頼もひっきりなしに寄せられ、今では九州各県の物産展に出演依頼があると言います。日本銀行熊本支店の試算では、2011年11月から2013年10月までの経済波及効果は1,244億円と発表しており、くまモンが営業部長として果たす役割が大きいことが分かります。

小山氏は、くまモンの大ヒットは住民を巻き込んだ仕掛けづくりに特徴があるとし、「最初から熊本に人を呼ぶためのキャンペーンだったら、くまモンの人気はなかったと思います」と語っています。

熊本城マラソンでは、くまモン人気を象徴するように着ぐるみや被り物をした応援団やランナーが沢山いました。くまモンを見るとほのぼのとした気持ちになるのは私だけではないと思いますが、それはくまモンが熊本県の「しあわせ部長」としての役割を果たしているからではないでしょうか。