ボタニカルアート

日付 平成26年7月17日
会長 由見 真治朗

今日は、週報の表紙に描かれているフレンチラベンダー「ボタニカルアート」の話をさせていただきます。この絵は、アトリエ彩を主宰されているボタニカルアーティスト田代純子さんの作品です。田代さんはボタニカルアート教室の講師を務め、大分以外に福岡や東京でも個展などを開催しています。

ボタニカルアートとは、直訳すると「植物学の美術」となりますが、植物を良く観察し、形や色、特色を写実的かつ芸術的に美しく描いた絵のことです。古くは古代エジプトや中国などで薬草を見分けるための図譜が作られていましたが、それが植物画の始まりです。15世紀中頃から16世紀の大航海時代には、ヨーロッパ諸国がインドやアジアなど世界各地を探検した時に見知らぬ大陸で珍しい植物を採集して持ち帰りましたが、航海の途中で枯れてしまいます。そのため、植物に詳しい植物学者や薬学者が船に乗り込み植物を描くようになり、その絵があまりに素晴らしかったことから17世紀から18世紀には文化として保護、育成され、19世紀にはイギリスやフランスで大流行しました。今ではホテルやレストランのインテリアとして定着し、愛好されています。

日本では明治時代に入り、東京大学の植物画教室において立体的な植物画が描かれるようになりましたが、まだまだ一般的では無く、絵画のジャンルとして確立したのはほんの20年程前です。そして、最近になり自然志向の流れと共に静かなブームを迎えるようになりました。

このボタニカルアートには約束事があります。「実物大に描く」、「背景を描かない」、「人工的な花瓶、植木鉢などは描かない」、「植物の持つ特性は変えない」の4つですが、写真の無い時代に記録を残すことが始まりですから当然かも知れません。ボタニカルアートは、異国の植物たちの肖像画の役割を果たしてきたのです。 ボタニカルアーティストである田代さんは、このフレンチラベンダーを三年前の今頃、お花屋さんで見かけた時に「ピンクのリボンをつけたようなうさぎみたいななんて優雅で可愛いラベンダーだろう!!」と思い買ったのですが、ラベンダー畑で風になびいて咲いているイメージで夜中までひたすら書き続けたそうです。

花言葉は「私に答えてください」で、華やかで清潔感のある香りを持つフレンチラベンダーは香料にも使われています。 山や高原へ登山やハイキングに出掛け、その途中で見つけた自然の植物たちを描くのも楽しいのではないかと思います。ボタニカルアート教室では、やはり女性の生徒さんが多いのですが、最近では男性の生徒さんも増えているそうです。

皆さんも新しい趣味としてボタニカルアート教室に通ってみてはいかがでしょうか?