地球の水環境と大分の水環境

日付 2014/10/30
卓話者 大分大学教育福祉科学部 准教授 大上 和敏

水H2Oは非常に小さな分子ですが、分子の大きさから考えれば融点・沸点が非常に高い、優れた溶解能力を有している、温度によっては固体の水(氷)の方が液体の水よりも密度が高い、といった特徴的な性質を有しています。また、それらの性質が地球全体における海域と陸域間の物質循環と密接に関わっています。

地球上には、約14億km3という莫大な量の水が存在しています。しかし、我々が利用可能な水というものは、全体の0.007%にしか存在していません。さらに、世界全体でみても、水は均等に利用できるのはなく、国や地域によって使用量に大きな差があり、日本やアメリカのような先進国では、一日に一人あたり3トン近い水を使用しているともいわれています。

大分県には、名水百選および平成の名水百選に選定されている4か所の水域、山国川、大分川、大野川をはじめとした水量豊かな一級河川や、駅館川のように特別天然記念物であるオオサンショウウオの最南端生息域として、生物学上非常に重要な河川が多数有しています。さらに、湧出量、源泉数ともに日本一である豊富な温泉資源にも恵まれています。

温泉は、大きく分けて、火山性温泉と非火山性(深層熱水型)温泉の2つに分類されます。別府温泉や由布院温泉などは、比較的新しい火山を熱源とする火山性温泉であり、大分市や由布市(庄内町、挾間町)などの温泉は、地温を熱源とする非火山性温泉になります。

大分県が誇るこのような水環境をこれから県民ひとりひとりが大事にして、持続的な水資源として利用・保全をしていくことが大変重要だと思います。