なぜ、多い! 高齢者の転倒

日付 2014/07/31
卓話者 石橋健司氏(大分大学教育福祉科学部教授)

転倒した経験のある男性24人及び女性272人が受傷した傷害は、骨折が最も多く(43%)、続いて打撲(31%)、切り傷・すり傷(16%)、捻挫(5%)の順です。高齢者にとって転倒骨折は、脳卒中、高齢による衰弱、認知症、関節疾患等とともに介護が必要となる原因のひとつです。

また、転倒骨折によって介護が必要となった高齢者は、加齢とともに増える傾向を示しています。
本日の卓話は、「なぜ、加齢とともに転倒しやすくなるのか」を分かりやすく紹介しようと思っています。
前述した転倒した経験のある高齢者に転倒した時の様子を質問した資料があります。
それによると、小股やすり足で歩いていて転倒した、小走りや走っていて転倒した、という回答がありましたが、一番多い回答が「ふつう」に歩いていて転倒したというものでした。この高齢者の「ふつう」に焦点を当てて、「なぜ、多い!高齢者の転倒」と題して話します。

じつは、高齢者の「ふつう」は、若い人の「ふつう」とはちょっと違うということを、姿勢や歩き方から説明します。また、転倒を防ぐには、どんなことに気をつけたらよいのかについても述べます。
最後に、わたしたちが自治公民館で巡回開催している「転倒予防教室」の紹介をします。
これは、公民館に参集した地区の方々(ほとんどが高齢の女性、1割程度が男性)を対象として、人形劇を鑑賞する、また合唱する、健康についての講話を聞く、健康体操を行うなど、楽しい時間を過ごし、元気になってもらおうと7年前から行っている事業です。

本年度も10月から3月にかけて、大分市を中心に10カ所ほどの公民館を巡回しようと計画しています。